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スカラ座の「リゴレット」   

今朝は、家人が早くにイスラエルに旅立つのを送って早起きしたので、
午前中、録画しておいたスカラ座の「リゴレット」を観ました。

71歳にして600回以上のリゴレットを演じているレオ・ヌッチの円熟した
歌と演技(何歳まで頑張られるのでしょうね)に加えてソプラノ(ジルダ役)
のモシュク、私は初めて聞きましたが、とても安定した透き通ったきれいな声
で熱唱でした。

マントヴァ公爵をやったテノールのデムーロは、突然キャンセルのあった
ジョセフ・カレヤの代打、ベローナで出演後、すぐ駆けつけたとかで、少し
お疲れだったようで、最初は調子が出なかったけれど、3幕のお馴染み
「女心の歌」を歌う頃にはすっかり調子を戻してなかなか素敵なテノール
でした。こちらも初めて聴く人だったけれど良かったです。

そして指揮者のドゥダメル、先日のアイーダの時はとても良かったのですが
まだまだ若くてオペラに対しては経験が足りないのかな。残念ながら合唱や
重唱の部分をうまくさばききれなかったようです。少しずれたりして
3幕の有名な4重唱も今一でした。(特に初日の録画だったから、よけい
そうだったのかもしれません)

しかし最近では、最後の場面の舟を車に変えたり、現代版のリゴレットを見る
ことが多かったので、最初から16世紀の北イタリア、マントヴァ公国を舞台
にした格調高い豪華絢爛な衣装や舞台装置で、視的にも十分楽しめました。

Vn奏者の君は、最初の場面のマントヴァ公爵のサロンで、衣装を着て
舞台上での弦楽合奏参加でした。

これで今回来日の一連のスカラ座公演の放送は、全部終わりです。もう一つの
スカラ座のオペラ「ファルスタッフ」は東京文化会館での公演だったので、
放送はないようです。

by hygge-bo | 2013-10-29 12:09 | 音楽 | Comments(0)

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